忍者ブログ
絵画教室アトリエオーブ/画家 今尾則之のブログです。
[194]  [193]  [192]  [191]  [190]  [189]  [188]  [187]  [186]  [185]  [184
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


日々の雑事に追われていたら、久しぶりの更新になってしまいました。
いつも不定期なブログですみません。

さて、機を逸するどころじゃないほど古い話題になりますが、4月まで東京ステーションギャラリーで行なわれていたジョルジョ・モランディ展を終了間際の駆け込みで見てきました。

モランディは図録を探したり、アトリエの授業で会員の方にご紹介したりと、ここ数年チョコチョコ気になっていた画家です。僕の勝手なイメージでは、小津安二郎監督のような「餅屋は餅屋」のスタンスで、あの静物画を描き続けてきた画家なのかな、と思ってました。

が、今回初めて作品群を見て、画家というか研究者というか、この展覧会でかなりイメージが変わりました。そもそもモランディの制作動機が静物への興味ではなくて、「餅屋は餅屋」でも、自分が欲しい光とフォルム、影と配置を再現することにあったというのを今回初めて知りました。

って、モランディファンには「何を今さら」と怒られてしまいそうですが...。

でも、もうそれだけで作品の見え方がガラっと変わりました。特に静物画ではモチーフ同士の配置が規則的で、気に入った組み合わせがあるとどの作品でも同じか、ほんのちょっとずつズラして置いているのが何かミニマル・ミュージックみたいで妙に心地良く面白かったです。



実際モチーフに自分で彩色したり、たびたび絵に出てくる上の表紙右にあるモチーフも、じつは生活用品でも何でもなくジョウゴと缶を溶接して作ったオリジナルだそうで驚きです。ホントに風景画を描いても花を描いても、出来上がる作品は静物画とまったく同じ印象でした。ちなみに花も造花ばかりを描いていたそうです。

ジャコメッティしかり、フロイドしかり、これこそ絵描きだなぁと、作品制作の本流を見ることが出来て、とても充実した時間を過ごしました。そして、また僕も身の程知らずにも「いつかは...」などと思った一日でした。


さてさて、5月15日からスタートした集中講座「デッサン はじめの一歩」は、明日からいよいよ立方体モチーフのデッサンが始まります。もし途中からでもご興味のある方は、6月上旬位まで中途受講のお申込みを承りますので、お気軽にアトリエまでお問い合わせ下さい!どうぞ宜しくお願いいたします。



PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
プロフィール
HN:
今尾則之
年齢:
53
性別:
男性
誕生日:
1971/02/13
職業:
画家
趣味:
古本屋巡り
自己紹介:

東京都生まれ。

1993年 日本大学芸術学部美術学科絵画コース卒業。
2000年 フランス留学 (パリ)

2001年 アカデミー・ド・ラ・グランショミエール在籍

2004年 フランス学士院芸術
アカデミー主催 Paul-louis WEILLERコンクール'04 入選

2006年 帰国
2006年〜08年 デッサン教室講師 (池袋)

2009年 日本芸術センター主催 第3回絵画公募展入選

2010年 個展“La Résonance”
開催 (Gallery 5610/南青山)

2012年 個展“Le Reotur”
開催 (Gallery 5610/南青山)

2009年〜13年 絵画教室講師 (吉祥寺)

2013年 絵画教室 アトリエオーブ開講 (代々木上原)
コメント
[02/09 NONAME]
ブログ内検索
バーコード
カウンター
忍者ブログ [PR]