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絵画教室アトリエオーブ/画家 今尾則之のブログです。
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長い夏日と陽気が終わり、ここ数日ですっかり寒くなりました。
先月など、一体この陽気はいつまで続くのかと呆れていましたが、
いざ寒くなると、あの暑い日々が恋しくもあります。

早いもので作品展が終わってから、丸一ヶ月が経ちました。
先週、来て下さった皆さまにお礼状をお送りして、ようやく
今回の作品展をすべて終えた思いがしました。

あらためて、お忙しいところご来場いただきました皆さま、
本当にありがとうございました。

次回の作品展が実現できるようにこれからも描き続けたいと思います。





さて、次の嵐までの小休止と栄養補給を兼ねて、昨日世田谷美術館で
行われている「生誕100年 松本竣介展」を観に行きました。

この展覧会は今年4月から岩手を皮切りに各地を廻っていて、
ようやく先週金曜日から東京での開催となりました。

「松本竣介の作品がまとめて観れるっ!」

別に内緒にしている訳ではありませんが、以前からひそかに松本竣介の
作品には興味を持っていたので、この機会を逃す手はないと今回の
展覧会はずっと気にしていました。途中あまりに東京に来るのが遅いので
神奈川の時に行ってしまおうかと思いましたが、地元開催までグッとこらえて、
ついに念願叶っての来観でした。

まだ始まったばかりで昨日は平日ということもあって、
館内は驚くほど空いていて二時間じっくり堪能しました。


もう二十年以上前の話です。当時の古本屋では松本竣介の画集に
ものすごい高値がつけられていて(たしか20万近く)、もちろんボクになど
手も足も出ず、一度で良いから中身を見てみたいと思っていました。
数年後、知り合いが所有していたので見せてもらったら、期待とは裏腹の
素っ気ない印象を作品に持ってしまい何かガッカリした気分になりました。

それからしばらくの間、松本竣介には少しネガティブな印象を持ち続けて
いたのですが、宮城県美術館で初めて本物の作品に接したとき、その迫力に
圧倒されてボクの印象は完全に覆されました。そのなかの一枚が今回も
出品されている「画家の像」でした。

今は印刷技術も格段に進み、ともすると複製や画集でも実物と遜色のない
状態の色合いで見ることが可能かもしれません。でもやはり絵描きが作品を
目の前にして「これで良い」と決めた色やマチエール、作品自体の大きさ
などは、当然ながら実物でしか体験することはできません。

そんな当たり前のことを再見させてくれた、
松本竣介の作品を見るとあの画集のことを思い出します。



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プロフィール
HN:
今尾則之
年齢:
53
性別:
男性
誕生日:
1971/02/13
職業:
画家
趣味:
古本屋巡り
自己紹介:

東京都生まれ。

1993年 日本大学芸術学部美術学科絵画コース卒業。
2000年 フランス留学 (パリ)

2001年 アカデミー・ド・ラ・グランショミエール在籍

2004年 フランス学士院芸術
アカデミー主催 Paul-louis WEILLERコンクール'04 入選

2006年 帰国
2006年〜08年 デッサン教室講師 (池袋)

2009年 日本芸術センター主催 第3回絵画公募展入選

2010年 個展“La Résonance”
開催 (Gallery 5610/南青山)

2012年 個展“Le Reotur”
開催 (Gallery 5610/南青山)

2009年〜13年 絵画教室講師 (吉祥寺)

2013年 絵画教室 アトリエオーブ開講 (代々木上原)
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