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絵画教室アトリエオーブ/画家 今尾則之のブログです。
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今年も早いもので残すところ1ヶ月となりました。
あの12月の慌ただしさを想像するだけで多少動揺しますが、
本年も気持ち良く年を越したいものです。

さて最近ご紹介した「クアトロ・ラガッツィ」で久々に読書欲を刺激された、
という訳でもありませんが、この「クアトロ〜」と併行して読んでいた本も
とても面白かったのでご紹介します。

こちら、



イギリスの画家デヴィッド・ホックニーが書いた「秘密の知識」です。

この本が出版されたのは2001年で、ちょうどフランス滞在を始めた頃なので、
つい最近までこの本の存在も知りませんでした。さかのぼること数ヶ月前、
いつものように何となーくネット検索していたらこの名が出てきて、

「ホックニーの書いた美術書があったなんて」

と、即決で入手したいのは山々でしたが、価格的に財布と相談する必要もあり、
しばらくやり過ごしました。そしてある日の昼下がり、やっぱり気になるので
買物帰りにフラフラと書店に立ち寄ったところ、一冊だけこの本がありました。

「これ、最後の一冊かもしれない...!」

何かもう、気づいた時にはバーゲンに来た母親みたいな目つきになってしまって、
本を摑み取ってレジに直行していました。...まぁ、結果オーライということで。

いやー、帯の推薦文にもありましたが、この書物ス、スゴすぎます。
転覆しないまでも、美術界が揺らぐスケールの話題提起をしています。

内容を簡単に解説しますと、アトリエの新ページ「絵のよもやま話」でも触れた
カメラ・オブスクラ(フェルメールが使った画像投影装置)のような光学機器を
使った作品制作が、早い時期からすでに行なわれていたのではないかという仮説
をホックニーが立て、それを実際の作品を例に検証していくお話です。

書物といっても、実際の作品や実験風景の写真を見ながら検証していくので
スイスイ読み進めますが、これから何回か読み返す必要もありそうです。

僕が買ったのは後発の普及版で、2001年の正規版(?)も古書で入手可能です。
ご興味がおありの方はご一読下さい。...なんて、じつは僕が一番話題に遅れてる
かもしれません...スミマセン。


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プロフィール
HN:
今尾則之
年齢:
53
性別:
男性
誕生日:
1971/02/13
職業:
画家
趣味:
古本屋巡り
自己紹介:

東京都生まれ。

1993年 日本大学芸術学部美術学科絵画コース卒業。
2000年 フランス留学 (パリ)

2001年 アカデミー・ド・ラ・グランショミエール在籍

2004年 フランス学士院芸術
アカデミー主催 Paul-louis WEILLERコンクール'04 入選

2006年 帰国
2006年〜08年 デッサン教室講師 (池袋)

2009年 日本芸術センター主催 第3回絵画公募展入選

2010年 個展“La Résonance”
開催 (Gallery 5610/南青山)

2012年 個展“Le Reotur”
開催 (Gallery 5610/南青山)

2009年〜13年 絵画教室講師 (吉祥寺)

2013年 絵画教室 アトリエオーブ開講 (代々木上原)
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[02/09 NONAME]
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